平成25年度募金による26年度事業実施報告③(日本ALS協会秋田県支部、秋田県聴力障害者協会)

【日本ALS協会秋田県支部】
助成事業
「在宅人工呼吸器患者、災害時停電対応のバッテリー設置事業」

事業の概要
 
人工呼吸器を装着したALS患者にバッテリーを支給し、災害時により長い時間電源を確保することにより、安心して在宅療養できるようにする。
 
実施の成果等
 
従来備えた分に追加してバッテリーが支給されたことにより、5~6時間長く使用できるため、安心して呼吸が確保される。チャージャーの使用により、繰り返し使える。  

今後の目標・課題
 
現在支部で把握している在宅の患者に支給したが、今後患者が増えた場合の対応。また、支給対象者が死亡した場合の引き取り、支部での管理を考える必要がある。

寄付者へのありがとうメッセージ
「ALSは運動に関連する神経が阻害され、進行すると人工呼吸器を装着しなければ生きられません。バッテリーの支給により、長く電源が確保され、災害時にも安心して在宅療養ができます。皆さんのご支援に心より感謝しております。」
 

【一般社団法人秋田県聴力障害者協会】
助成事業
「第65回東北ろうあ者大会・第42回東北地区手話問題研究大会」

事業の概要
 
主催3団体会議、聴覚障害者や手話に関わる専門分科会、交流会、東北ろうあ青年のつどい、東北ろうあ女性集会、東北ろうあ老壮年部研修会、大会式典・記念講演、引き継ぎ式
 
実施の成果等
・現在、「手話言語法(仮称)」制定にむけて全国的に運動を展開している中での大会だったので、分科会では「手話言語法」や「手話通訳問題」などについて議論が盛り上がり、学習が深められたと思う。
・記念講演では、全国の手話の拠点である「全国手話研究センター」の役割についての話だったので、参加者の理解と支援についての認識が深められたと思う。(抜粋) 

今後の目標・課題
・県内約4,000人の聴覚障害者が安心して暮らしていけるよう、県民に聴覚障害や手話・要約筆記などコミュニケーションに対する理解をさらに広げなければならない。
・その事業拠点となる「聴覚障害者情報提供施設」の早期設置。
・聴覚障害者と健常者をつなぐ手話通訳者や要約筆記者の制度を充実させること。
・当会の会員を増やして、活動を高めていけるようにする。

寄付者へのありがとうメッセージ
「今大会の開催にあたり、県民の皆様からの温かい応援(募金)をいただきありがとうございました。あれだけ差別された手話も、現在は県民やテレビなど、受け入れてくれる社会になりました。
 年々高齢化し人口が減少してきている秋田県ですが、これからもずっと住み続けていかなければならない秋田県でもあります。県民の皆さんが明るく元気に暮らしていけるまちづくりを目指していきますので、今後も私たちの運動へのご理解と応援をよろしくお願いいたします。」

平成25年度募金による26年度事業の内容については、赤い羽根データベース「はねっと」からもご覧になれます。